【お知らせ】
- 【2024年02月06日】VBAの有効期間の延長
- 【2022年12月16日】このページに掲載しているVBAの一部を一般公開しています(構造物管理者向け)
- 【2022年07月27日】塩害を受けたコンクリートのはつり深さと塩分濃度分析に関するVBAのアップ
- 【2022年05月25日】補修後のコンクリート構造物に対する調査に役立つマクロ
- 【2020年06月01日】E-ラーニングに対応したファイルのダウンロード
このページは「一般公開」しているもの以外は,会員限定での公開となっています。
ここにアップしたマクロを含むExcelファイルは、今後、必要に応じて無断で改良を加えていきますので、現状では皆様の自己責任の範囲で活用してください。
皆様で開発したツールがあればアップすることも可能ですので相談してください。
※Mサイトページに関するお問い合わせは"support@mtechs.co.jp"までご連絡ください
(1) 塩害を受けた構造物の補修方法の検討順序・・・・【一般公開中】
塩害を受けた鉄筋コンクリート構造物に対して対策を実施する場合、表面被覆工法、断面修復工法、電気防食工法、脱塩工法、補強工法、大規模改修などの工法から、構造物の状態や対策に求められる条件などに基づいて、最適な工法を選定することが肝要です。 ここでは、まず、構造物の状態や工法に求められる条件に基づき、各工法の優先順を算出します。また、構造物の状態や工法に求められる条件に基づいて、それぞれの「工法の注意点」を抽出します。これらの結果から、具体的な工法選定にあたっては、優先順位の高い工法から順番に、抽出されている「工法の注意点」を参考に、より詳細に適用性を検討し、最適な工法を選定することが可能になります。参考のために、アルカリシリカ反応や凍害との複合劣化も考慮できます。(取扱説明書は少し古いバージョンですが,基本的な取り扱いは最新バージョンと同じです) (マクロの有効期間は2025年3月31日) ダウンロード容量:87KB
(2) マルコフ連鎖の遷移率の計算
鉄筋コンクリート構造物の塩害劣化の進行をマルコフ連鎖によって予測する場合、遷移率を適切に設定する必要があります。年数が異なる複数の調査結果によって得られた劣化度「a」「b」「c」「d]の割合に対して、最も近似する遷移率(一定値の場合と年数に応じて一次式で増加する場合)を算出します。参考までに劣化度「b」「c」「d]をさらに3区分して、「b1」「b2」「b3」、「c1」「c2」「c3」、「d1]「d2]「d3]、とした場合の遷移率についても求めることが可能です。(マクロの有効期間は2025年3月31日。) ダウンロード容量:114KB
(3) LCCの計算(マルコフ連鎖による予測に基づく)
マルコフ連鎖を用いて構造物の劣化のばらつきを予測し、経過年数ごとに大規模な補修を行った場合の、建設後100年間の維持管理費用も含めたトータルコストを算出するプログラムです。この計算には様々な仮定が必要であり、この手法を一般化するためには、これらの仮定を精査する必要があります。 ここでは、これまでの知見の範囲で仮定して、大規模補修を行った場合の建設後100年までのLCCを計算するとともに、事後保全的に劣化部のみ断面修復によって補修した場合のLCCと比較することができます。また、劣化進行や対策の実施に伴う施設の供用性・資産価値の変化も併せて想定しています。あくまでもプロトタイプの計算であることに注意してください。 (マクロの有効期間は2025年3月31日。) ダウンロード容量:322KB
(4) マクロセル腐食の解析
コンクリートの中の鉄筋は、コンクリートに浸透した塩化物イオンなどによって電位が変化します。断面修復を行った場合でも内部の鉄筋の電位は変化します。鉄筋の電位変化によって発生するマクロセル電流を、入力されたコンクリー ト抵抗や鉄筋の電位をもとに、差分法により求めます。 差分法は、EXCELにあらかじめ組込まれている「反復計算」の機能を使わず、マクロによって別途繰返し計算を実行させる方法を採用しています。計算時間は繰り返し回数などによって異なりますが、アップしたファイル条件での計算では3分弱です。 マクロセル腐食で電位がシフトした後の電位から、その状態における腐食電流も計算できます。 (マクロの有効期間は2025年3月31日。) ダウンロード容量:6MB
(5) 電気防食の差分法による解析
鉄筋コンクリートの電気防食を行う場合、コンクリート抵抗や鉄筋の配置によって防食電流が変化します。実際のコンクリート抵抗・陽極位置と電位・鉄筋位置などを入力して、差分法により複数の鉄筋に流入する電流量を求めることができます。差分法は、EXCELにあらかじめ組込まれている「反復計算」の機能を使わず、マクロによって別途繰返し計算を実行させる方法を採用しています。 入力データの「差分法の繰り返し計算回数=500」「分極曲線への近似のための繰り返し回数=15」での計算時間は3分程度です。(精度を上げる場合には、時間はかかるが、差分法の繰り返しを1000~1500程度まで上げることを考える) (マクロの有効期間は2025年3月31日。) ダウンロード容量:7MB
(7) 補修材の体積変化に伴うひび割れ解析
断面修復を行う場合、補修材の性能 によってはひび割れが発生する場合 があります。このためには、補修材の 発熱特性や体積変化(乾燥収縮など) のデータを基に、補修の厚さや範囲を 2次元でモデル化し、温度応力解析を 行ってひび割れ発生の可能性を解析 します。 (マクロの有効期間は2025年3月31日。現在検証作業中) ダウンロード容量:熱伝導解析16MB, 熱応力解析24MB
(8)海洋環境下における鋼管杭のモルタル被覆に対する流電陽極の影響
海洋環境における鋼材(鋼管杭など)は、干満帯付近はモルタル被覆により防食されており、海中部は流電陽極などが取り付けられている例が多い。モルタル被覆の防食効果の期待耐用年数を考えるとき、海中部に設置した流電陽極からモルタル被覆に流れ込む防食電流の影響も考慮しなければ、モルタル被覆の正確な防食機能の耐用年数を検討することはできません。 ここでは、「マクロセル腐食の解析」で用いたマクロを若干改良して、上記の問題に対応できるように設定しています。したがって、基本的なデータ入力の方法は「マクロセル腐食の解析」と同様で、また、差分法ではEXCELにあらかじめ組込まれている「反復計算」の機能を使わず、マクロによって別途繰返し計算を実行させる方法を採用しています。 詳細な精度検討は実施中(マクロの有効期限は2025年3月31日) ダウンロード容量:30MB
(11) 被覆されたコンクリートの塩分調査結果より塩害耐久性を評価する
塩害環境にあるコンクリートには,表面被覆が行われている場合があります。このような構造物に対してコアを採取して塩化物イオン濃度を測定する場合,得られた塩化物イオン濃度をどのように評価すべきか,必ずしも明確ではありません。ここでは,以下の検討を可能にしています。
- 被覆直前の塩化物イオン濃度分布を計算し,塩害環境(C0),拡散係数(D)を算出できる。
- 被覆を維持した場合の,鉄筋位置の塩化物イオン濃度の予測ができる。
- 被覆が損傷を受けた場合あるいは被覆が劣化しても補修を行わない場合,その後の鉄筋位置における塩化物イオン濃度の推移を予測できる。
- 上記の結果より,被覆されたコンクリートの塩化物イオン濃度分布から,構造物のすべての供用期間における塩害に対する耐久性を評価できる。
(12) 塩害を受けたコンクリートのはつり深さと塩分濃度分析
塩害を受けて,コンクリート中に塩化物イオンが浸透している場合,表面付近の高い塩化物イオンを含むコンクリートをはつり取ることで,将来的には鉄筋位置の塩化物イオン濃度を低減させることが可能となります。そこで,このプログラムでは,補修する前まではFickの拡散則に従って塩化物イオンが浸透するとし,補修時には最大20ケースのはつり深さに応じて,差分法により塩化物イオン濃度の補修後の変化を計算し,鉄筋位置での塩化物イオン濃度の経時変化と,断面内の塩化物イオン濃度の分布を図化するものです(図化においては,はつり深さは5ケースまで表示)。 さらに,表面にコンクリート巻立てを適用した場合においても,塩化物イオン濃度の拡散を考慮した計算が可能になっています。 (マクロの有効期限は2025年3月31日まで) ダウンロードサイズ:9.8MB